
Character.AI が連邦破産法11条を申請 一部資産をディズニーへ
経済関連TechCrunch
Character.AI破産法11条ディズニーAIスタートアップ
AIキャラクター対話サービスの Character.AI が米連邦破産法第11条の適用を申請した。裁判所文書では資産・負債はともに5,000万〜1億ドル。一部資産を2,000万ドルでディズニーに売却し、技術の非独占的な永久ライセンスを供与することで合意した。買い手が出なければプラットフォームは閉鎖されるという。
何が発表されたか
AIキャラクターとの対話サービスを提供する Character.AI が、米連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請した。TechCrunch が10月13日に報じた。
- 裁判所提出文書では、資産と負債はいずれも5,000万〜1億ドルの範囲
- 一部資産を2,000万ドルでディズニーに売却し、あわせて技術の非独占的な永久ライセンスを供与することで合意
- 先月ディズニーに移った元従業員と、元CEOの Karandeep Singh Anand 氏が移行作業を支援する
- 売却の完了見込みは11月下旬から12月初旬
- 記事時点で資産への入札はなく、買い手は決まっていない。Colin Adams CEO は、成立する入札が出なければ「プラットフォームは縮小・終了される」と述べた
背景として、相次ぐ訴訟、規制当局からの圧力、運営上の課題が挙げられている。同社は一部の訴訟で和解し、安全機能を追加し、未成年の利用を禁止していた。テキサス州は児童のプライバシーと安全について調査を開始している。
同社は2021年末に元Googleのエンジニア2名が創業。2022年9月に1億5,000万ドルを調達してユニコーンとなり、2023年5月にはアプリが公開初週で170万ダウンロードを超えた。2024年8月にGoogleが27億ドルでモデルのライセンス契約を結び、創業者2名がGoogleに復帰。2024年10月には月間アクティブユーザー2,000万人に達した。PitchBook によると、Lightspeed、SV Angels、Greycroft、a16z などから1億9,300万ドル以上を調達している。
事業環境への影響
- 利用が増えるほどコストが増える構造: 記事は、AIのコストが利用量に応じて上がり、収益化の圧力が強まる点を指摘している。月間2,000万人規模のユーザーを抱えても事業として成立しなかった事例として、従量コストを前提にしたサービス設計の難しさを示す
- 規制・訴訟が事業モデルそのものに及ぶ: 安全機能の追加や未成年の利用禁止は、機能や対象ユーザーの範囲に直接影響した。消費者向けAIサービスを扱う場合、法務・安全対応は後付けのコストではなく設計要件になる
- AI資産の出口は高額買収に限らない: 2,000万ドルという売却額と、非独占ライセンスという形での技術移転は、調達額(1億9,300万ドル以上)を大きく下回る着地だった
