
Daytona、シリーズBで6,000万ドル調達 AIエージェント実行基盤で評価額10億ドル
DaytonaAIエージェント資金調達インフラサンドボックス
AIエージェント向けの実行基盤を提供する Daytona が、FirstMark Growth 主導のシリーズBで6,000万ドルを調達し、評価額10億ドルに達したと発表した。累計調達額は9,100万ドル。売上は1月から約25倍、月次の純収益維持率は平均約135%としている。Qualcomm Ventures や Samsung Next なども参加した。
何が発表されたか
Daytona は2026年10月20日、シリーズBで6,000万ドルを調達し、評価額10億ドルに達したと発表した。累計調達額は9,100万ドル。
- リード投資家は FirstMark Growth(FirstMark Capital も継続出資)
- 戦略投資家として Qualcomm Ventures、Samsung Next、Okta Ventures が参加
- 既存投資家は E2VC、Upfront Ventures、Pace Capital、Evergreen Fund、Alumni Ventures、Torch Capital など
- 個人投資家として Patrick Collison 氏、Tobi Lütke 氏、Aravind Srinivas 氏、Eric Yuan 氏らが名を連ねる
同社は自社サービスを「Agent Execution Cloud」と呼び、AIエージェントに専用のコンピュータを割り当てる。Linux、Windows、macOS、GPU のサンドボックスをミリ秒単位で起動し、状態を保ったまま一時停止、並列コピーへのフォーク、処理終了時の停止ができるとしている。
業績面では、売上が1月から約25倍、月次の純収益維持率が平均約135%。Writer は従来自社基盤で1日2万件超のサンドボックスを運用していたが、Daytona では1か月で30万件をプロビジョニングしたという。顧客には Meta、Cohere、Postman、n8n、bolt.new などが挙がっている。
事業環境への影響
AIエージェントに使い捨ての実行環境を貸し出す層に、ユニコーン級の資金が集まり始めている。コード実行やファイル操作をエージェントに任せる構成が、実運用の前提になりつつあることを示す動きだ。
- 自社ツールやECの運用にエージェントを組み込む場合、実行環境を自前で持つか、こうした専用基盤に外出しするかの選択肢が増える
- 「1日2万件から1か月30万件」という事例は、エージェント実行が従来の想定を超える規模で走ることを示している。自前運用を選ぶ場合はコスト試算の前提を見直したい
- 一方、Daytona 自身は資金の使途を明示しておらず、サンフランシスコでの採用を進めるとしている段階。導入検討では提供体制の確認も必要になる
