H Company、軽量マルチモーダル・多言語エンコーダ「NeoMME」を公開
Hugging Face Blog公式発表
H CompanyNeoMMEマルチモーダルエンコーダRAG
H CompanyがApache 2.0ライセンスのマルチモーダル・多言語エンコーダ NeoMME を公開した。テキストと画像を単一の双方向Transformerで処理し、260Mと800Mの2サイズを提供する。文書検索ベンチマークViDoRe v3で、サイズあたりの性能でパレートフロンティアに位置すると報告されている。
何が発表されたか
- H Company が
NeoMMEを公開(2026年9月3日、Hugging Face ブログ)。 - テキストと画像を、別々の事前学習済み視覚/言語モジュールに頼らず、単一の双方向 Transformer で処理するマルチモーダルエンコーダ。
- サイズは 260M と 800M パラメータの2種類。
- 多言語対応。多言語テキスト・コード・数式・機械生成の画像トランスクリプトから構築した独自の131k トークン BPE 語彙を使用。
- 文書検索ベンチマーク ViDoRe v3 の結果は、NeoMME-260M が nDCG@10 = 0.523(800M未満のモデルで最高)、NeoMME-800M が 0.556。両モデルとも「モデルサイズ対検索性能」のパレートフロンティア上に位置。
- ライセンスは Apache 2.0。Hugging Face Transformers から利用可能で、モデルコレクション・技術レポート・デモSpaceが公開されている。
開発者への影響
- 260M というサイズは、VPSやサーバーレス環境でも現実的に動かせる。「PDFカタログや請求書のスキャン画像を検索できるようにしたい」といった案件で、外部APIに投げずに自前で完結させる選択肢が増える。
- Apache 2.0 なので商用案件に組み込みやすい。ライセンス確認で止まりがちな受託開発では、これ自体が採用理由になる。
- 用途は「検索・retrieval用のエンコーダ」であって、生成モデルではない。RAG構成のうち、検索側のコンポーネントを差し替える話として捉えるのが正しい。
- 多言語対応をうたっているが、日本語の文書画像でどの程度効くかはベンチマークからは読み取れない。日本語のPDFや帳票で自前評価してから採用判断すること。
利用条件
Apache 2.0 ライセンス。Hugging Face Transformers 経由で利用可能。
