企業のAI支出が1768億ドルに API支出シェアはAnthropicが55%
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Menlo Venturesが年次調査「2026: The State of Enterprise AI」を公開した。2026年9月時点の企業のAI導入支出は1768億ドルで、2025年の330億ドルから5.4倍に拡大。LLMのAPI支出シェアはAnthropicが55%、OpenAIが31%、Googleが9%と推定している。エージェント利用の定着も数値で示された。
何が発表されたか
2026年11月3日、Menlo Venturesが企業のAI利用に関する年次調査「2026: The State of Enterprise AI」を公開した。米国の企業意思決定者約400人(AI支出40億ドル超を担当)への調査をMorning Consultが2026年9月8〜26日に実施したもの。
- 企業のAI導入支出は2026年9月時点で1768億ドル。2025年の330億ドルから前年比5.4倍(前年の伸びは3.9倍)
- LLMのAPI支出シェア(推定)はAnthropic 55%(前回40%)、OpenAI 31%(同27%)、Google 9%(同21%)
- AnthropicとOpenAIの合計は86%で、前回の67%から上昇
- オープンソースモデルは利用量ベースでは19%を占めるが、支出ベースでは4%
- OpenRouter上では全トークンの80%がエージェント経由で、週あたり約130.9兆トークン。人間由来の利用の約7倍
- エージェント経由のトラフィックは2月に人間由来を上回って以降37倍に増加(人間由来は5倍)
- 開発者の74%がワークフロー管理やタスク実行にエージェントを使用(2025年のスタートアップ導入は27%)。32%は複数エージェントの連携をすでに利用
- 周辺インフラの採用率はコードサンドボックスが11%→40%、検索が5%→30%、ブラウザ基盤が4%→14%
事業環境への影響
受託や自社サービスでAIを組み込む際の前提が変わってきていることを示すデータとして読める。
- API支出の大半がAnthropicとOpenAIの2社に集まっている。見積りや提案でモデル選定を扱う場合、この2社を軸に据えた構成が市場の実態に近い
- オープンソースは利用量では一定の存在感があるが支出には結びついていない。コスト削減目的で提案する際は、運用コストを含めて比較する余地がある
- エージェント経由のトークンが人間由来を大きく上回っており、ツール呼び出しを前提とした設計・課金見積りが必要になる
- サンドボックスや検索基盤の採用率が1年で大きく伸びている。エージェントを作る案件では、これらの外部基盤の利用費も見積りに織り込んでおきたい
