ドットログ、生成AIへの機密入力を送信前に検知・ブロックする「loguard」を発表
シャドーAI情報漏えいChrome拡張生成AI国内企業
大阪・岸和田の株式会社ドットログが10月28日、AIセキュリティサービス「loguard(ロガード)」を発表した。Chrome 拡張機能と管理ダッシュボードの構成で、ChatGPT・Claude・Gemini の Web 版における従業員の利用を記録し、企業が設定したキーワードに一致する入力を検知する。ブロックプランでは送信前に止める。正式提供は2026年12月下旬予定。
何が発表されたか
- サービス名 — loguard(ロガード)。提供は株式会社ドットログ(大阪府岸和田市、代表 西田一晴)。
- 機能 — 従業員の生成AI利用をログとして記録し、機密情報の可能性がある入力を送信前に検知する。ブロックプランでは、一致した入力の送信自体を止める。
- 検知の仕組み — 取引先名やプロジェクト名といったキーワードを企業側が設定し、Chrome 拡張機能が一致を検出する。
- 対象サービス — ChatGPT、Claude、Gemini の Web 版。
- 構成 — Chrome 拡張機能と管理ダッシュボード。管理者には週次の利用レポートがメールで届く。
- プラン — 記録と検知を行う「検知プラン」と、送信前のブロックを追加する「ブロックプラン」の2種類。価格は個別見積もり。
- 背景 — リリースでは Gartner の調査(2026年6月)を引用し、日本企業の43%が自社の「シャドーAI」利用の実態を把握できていないとしている。
実務への影響
- 受託側にとって重要なのは、クライアント企業側でこうした制限が入り始めるという点だ。キーワードに取引先名を登録する運用が広まると、制作会社名やプロジェクト名が含まれる文章を、クライアントの担当者が AI に貼れなくなる場面が出てくる。
- 逆に、自分が複数のクライアント案件を扱うフリーランスであれば、同種の自主的な線引きは検討に値する。どのサービスに何を入れないかを、契約書のNDA条項と突き合わせて整理しておくと、相談されたときに答えられる。
- 対象が Web 版のブラウザ利用に限られる点は押さえておきたい。API 経由、デスクトップアプリ、IDE 内のエージェント(Copilot や Claude Code など)は Chrome 拡張では捕捉できない。制作の現場で実際に機密が流れる経路は、むしろそちら側にある。
- 「シャドーAIの可視化」を売るサービスは今年に入って増えている。クライアントから相談された際は、検知範囲(Web のみか)と価格体系(個別見積もり)を最初に確認するのが実務的だ。
利用条件
- 正式提供は2026年12月下旬を予定。
- 事前登録と無料の事前診断を受付中。2026年12月31日までに両方を完了した企業は初期設定費用が免除される。
- 10月29日〜30日の「AI-PAX 2026 大阪」でデモを実施。
補足
- 一次情報は同社の PR TIMES リリース。
