
Shopify API 2026-10が安定版に 顧客・在庫・割引で破壊的変更
ShopifyAPI破壊的変更ECGraphQL
ShopifyのAPIバージョン2026-10が10月2日に安定版となった。在庫ミューテーションのエラー削除、下書き注文のpriceRule削除、Customer Account APIのlastIncompleteCheckout削除、territoryCodeの非推奨化など、コード修正が必要な変更が複数含まれる。アプリやカスタム連携を運用している場合は影響確認が必要。
何が発表されたか
Shopify の API バージョン 2026-10 が2026年10月2日に安定版(Stable)となった。リリース候補は10月1日まで開発用の検証に提供されていた。
コード修正が必要になりうる変更は次のとおり。
GraphQL Admin API
- 在庫系ミューテーションから
ITEM_NOT_STOCKED_AT_LOCATIONエラーが削除 DraftOrderDiscountNotAppliedWarningから非推奨のpriceRuleフィールドが削除- メタフィールドのフィルタクエリが、不正な定義を黙って無視するのではなくエラーを返すようになった
ProductVariant.barcodeが非推奨化。新しいbarcodesコネクション(型付きバーコードを最大20件)に置き換え
Customer Account API
- 非推奨の
Customer.lastIncompleteCheckoutが削除。到達できなくなったCheckout型の配下も削除 territoryCodeが非推奨化。新しいcountryCodeフィールドを使う
POS / Polaris
- POS UI 拡張から
session.currentSession.staffMemberIdが削除
注文・税の挙動
orderUpdateで配送先住所が変わった際に、税が再計算されるようになったOrderCreateFulfillmentInputにtrackingNumbersパラメータが追加され、複数梱包のフルフィルメントに対応OrderDisplayFulfillmentStatusがFULFILLMENT_NOT_REQUIREDを返しうるようになった
分析系
- アプリが Shopify Analytics のデータを、分析クエリ可能なメタフィールドと App Events API でモデル化し、ShopifyQL API で参照して分析用の Web コンポーネントを埋め込めるようになった
開発者への影響
- 在庫・下書き注文・顧客アカウントまわりを触っているアプリや連携は、フィールド削除の影響を受ける可能性がある。
priceRuleやlastIncompleteCheckoutを参照しているコードは置き換えが必要 - メタフィールドのフィルタがエラーを返す仕様に変わった点は要注意。これまで定義ミスがあっても動いていたクエリが落ちるようになる
territoryCode→countryCode、barcode→barcodesは非推奨化のため即時停止ではないが、移行計画に入れておきたいorderUpdateでの税の再計算は、住所変更を伴う受注修正フローを組んでいる場合に金額の挙動が変わりうる。テストで確認したい- POS 拡張で
staffMemberIdを使っていた機能は代替手段の検討が必要 - バージョンを上げる前に、Shopify が案内しているとおり既存連携の洗い出しを行うこと
