Shopify、UCPに実店舗検索機能を追加しエージェントから在庫照会可能に
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Shopifyは10月22日、ストアフロントのUCPに実店舗を検索・参照する2つの機能を追加した。AIエージェントはMCPエンドポイント経由で店舗を名称・都市・距離で絞り込み、指定商品バリアントの取り扱い有無まで確認できる。実店舗を1つ以上持つストアのみが対象で、UCPバージョン2026-08-25から利用可能。
何が発表されたか
- Shopify ストアフロントの UCP に
dev.ucp.common.location.searchとdev.ucp.common.location.lookupの2機能を追加。UCP バージョン2026-08-25から利用可能。 - 実店舗を1つ以上持つストアだけが
/.well-known/ucpのディスカバリプロファイルで両機能を広告する。要件は「有効・マーチャント管理・対面販売設定済み・Physical storefront 有効」のロケーション。 - エージェントは
https://{storedomain}/api/ucp/mcp経由で2つのツールを呼べる。search_locations: 実店舗を一覧。query(店名・都市名でマッチ)、distance(明示的なcenterとmax半径メートル)、filters.items(最大10件の商品バリアントID。全バリアントが揃う店舗のみヒット)で絞り込める。デフォルト10件、pagination.limitで最大250件、pagination.cursorでページング。lookup_locations: ロケーションIDから直接参照。先頭10件の重複なしIDを処理し、超過分はbatch_limit_appliedが返る。
- 返却されるのは
id/name/address/geo(マーチャントが設定している場合)。 - 制約として
hours・amenitiesフィルタ、カスタムフィルタ、servesリレーションは非対応(invalid_inputエラー)。選択ロケーションでの受け取りチェックアウトも未対応。 - 要件として、
distance.centerは購買者が位置情報の共有を選んだ場合のみ送ること(ShopifyはIPや文脈から中心点を推定しない)、商品の一致は暫定扱いとしてカートとチェックアウトで再確認することが明記されている。
実務への影響
- エージェンティックコマースが「オンライン在庫」から「実店舗在庫」へ一歩踏み込んだ。実店舗を持つクライアントのShopify案件では、ロケーション情報の整備が集客施策そのものになる。
- 具体的には、各店舗の
geo座標と住所の整備、Physical storefront 設定の有効化、店舗名の表記統一(queryは店名と都市名でマッチするため)が効く。ここを放置していると、エージェント経由の来店需要を取りこぼす。 - 在庫の一致は「取り扱いの有無」であって在庫数・取り置き・受け取り確約ではない。クライアントに「AIが在庫を保証してくれる」と誤解させないよう、説明の線引きが必要。
- 位置情報の中心点は購買者の明示的な共有が前提なので、プライバシー面の説明材料としても使える設計になっている。
利用条件
エージェントプロファイル側で両機能をバージョン 2026-08-25 で宣言する必要がある。機能はオプションで、ロケーションを使わない場合は変更不要。
