ユサコ、完全オフラインの生成AI「Sovereign GaiXer」販売開始
Sovereign GaiXerオンプレミスFIXER研究機関日本
ユサコがFIXER製のオンプレ生成AIアプライアンス「Sovereign GaiXer」の取り扱いを開始した。ネットワークから切り離した状態でも動作し、買い切り380万6,400円(税別、3年保証込み)。従量課金がなく単年度予算で設備として購入できる点を訴求している。
何が発表されたか
- 2026年10月8日16時03分公開。ユサコ株式会社が、株式会社FIXER開発の「Sovereign GaiXer」の取り扱いを2026年10月7日に開始。大学・研究機関・企業の研究開発部門向け。
- 組織のネットワーク内で完結して動作するオンプレミス生成AIアプライアンス。ネットワークから完全に切り離した状態でも動作し、データは外部に送信されない。未公開の研究データや機微な患者データを扱う用途を想定。
- 導入障壁として挙げているのは2点:外部サービスで処理されるデータの統制が効かないこと、従量課金で費用が読めないこと。研究予算は年度内消化が原則なため、複数年のサブスクリプションより買い切りが合うという整理。
- ハードウェアはNVIDIA Blackwellアーキテクチャ、最大1 petaFLOPS(FP4)、128GBユニファイドLPDDR5xメモリ、4TB NVMe SSD。最大2,000億パラメータの量子化LLMに対応。約150×150×50.5mm、約1.2kg、通常のACアダプタ駆動でサーバールーム不要。ベースはLenovo ThinkStation PGX。
- 価格は買い切り380万6,400円(税別)/418万7,040円(税込)、3年保証込み、設置費別途なし。利用量・ユーザー数による追加費用なし。複数台は要相談。
- 自治体・医療機関への導入実績があるとしている。
実務への影響
Web制作・EC受託の直接の商材ではないが、「外部に出せないデータがある」案件での回答の引き出しが1つ増える。これまで「クラウドAPIは使えません」で止まっていた相談に、オンプレ機という選択肢を示せる。サーバールーム不要・ACアダプタ駆動・1.2kgという仕様は、研究室や診療所の机上に置ける水準で、設置提案のハードルが低い。
価格の読み方は約380万円÷3年=月あたり約10.5万円。API従量課金と単純比較するなら、月10万円を超える利用規模で損益が逆転する計算になる。逆に言えば、小規模な利用では明らかに割高で、「安いから」ではなく「外に出せないから」で選ぶ商材。
受託側の立ち回りとしては、機器の販売ではなく上に載せる業務設計で入るのが筋。RAGの文書取り込み、権限設計、社内向けUI、運用手順書——ここは通常のWeb案件のスキルがそのまま使える。最大2,000億パラメータの量子化モデルという枠は、日本語のオープンウェイトモデルを動かす前提での検証が必要。
補足
性能値・導入実績はユサコおよびFIXERの発表に基づく。実際の推論速度や日本語性能に関する第三者ベンチマークは公表されていない。
