Vercel Security Review がパブリックベータ、プッシュごとに自動審査
VercelセキュリティCIAIエージェントコードレビュー
VercelがSecurity Reviewをパブリックベータとして公開した。接続したGitHubリポジトリへのプッシュごとにコードを自動審査し、Vulnerabilitiesダッシュボードに所見と修正案、重大度を表示する。所見はVercel Agentに渡してPRを作らせることもできる。対象はProとEnterpriseで、審査自体は11月10日まで無料。
何が発表されたか
- Vercelが11月3日、Security Review をProおよびEnterpriseチーム向けのパブリックベータとして提供開始した。
- 接続済みGitHubリポジトリへのプッシュごと(本番ブランチへの直接プッシュ・強制プッシュも含む)にソースコードを審査する。
- 所見は Vulnerabilities ダッシュボードに表示され、プロジェクト・環境・ブランチ・コミットに加えて概要、修正案、重大度が付く。重大度はAIによる判定。
- 対象コミットにGitHubチェックが追加され、プルリクエストにはレビューコメントとして所見が投稿される。パブリックリポジトリでは詳細はダッシュボード内に留まる。
- 所見をVercel Agentに渡すと修正案とPRを作成する。マージには承認が必要。CLI(v65.10.0以降)の vercel security vulnerabilities からコーディングエージェントで修正したり、Markdown/JSONでコピーすることもできる。
- セキュリティポリシーは自然言語で記述でき、チーム単位(Agent設定)とプロジェクト単位(Security設定)で設定できる。
開発者への影響
- CI上の静的解析を別途用意していない小規模案件でも、プッシュ単位の一次審査が入るようになる。制作会社が複数クライアントのリポジトリを抱えている場合、見落としの保険としては使いやすい。
- ただしVercel自身が「セキュリティ監査ではなく、ランタイム検査やペネトレーションテストは行わない」と明記している。脆弱性がないことの保証にはならないので、クライアントへの説明では「自動レビュー」の範囲に留めるべき。
- 自然言語ポリシーが効くのは実務的に大きい。「外部APIキーをクライアントサイドに出さない」「顧客データを含むログを出力しない」といった案件固有のルールを、追加のlint実装なしに審査条件へ落とせる。
利用条件
Pro / Enterprise チームが対象。チームのAgent設定から有効化する。課金はVercel Agentレートで、プロバイダー推論費用をマークアップなしの実トークン単価、加えてVercel Token Rateとして入力・キャッシュ・出力それぞれ100万トークンあたり0.25ドル。レビュー自体は2026年11月10日まで無料で、Vercel Agentによる修正はAgentレートで課金される。コストはプッシュ頻度とコード変更量に比例する。
