
Vercel、月30ドルで80ドル分のAI利用枠「Token Pass」を開始
VercelAI Gatewayコーディングエージェント料金体系
Vercelは10月15日、AI Gateway経由でAIモデルを定額利用できる「Token Pass」の早期アクセスを開始した。月額30ドルで80ドル分のクレジットが付き、対象モデルを共有クレジットで使い分けられる。現時点の対象はGLM 5.3とKimi K3で今後追加予定。Proチームが対象で、未使用分の繰り越しはなく、上限超過時はリクエストが停止する。
何が発表されたか
Vercelは2026年10月15日、チーム向けのAIモデル定額プラン「Token Pass」の早期アクセス提供を開始した。同社のAI Gateway経由で、コーディングエージェントやAIモデルを月額のクレジットで利用する仕組みだ。
- 料金: 月額30ドルで、80ドル分の月次クレジットが付く
- 対象モデル: GLM 5.3とKimi K3。今後追加予定
- 対象: Proチームの早期アクセス。チームのAI Gatewayダッシュボードから有効化し、Token Pass用のAPIキーを作成する
- データ取り扱い: Zero Data Retentionが既定で有効。推論は米国とEUで実行される
- 課金: 解約しない限り毎月更新。未使用クレジットの繰り越しはなく、クレジットを使い切るとリクエストが停止する。自動的な超過課金は発生しない
チームで共有するクレジットの範囲内で、対象モデルを切り替えながら使える点が特徴となる。
開発者への影響
従量課金が基本だったモデル利用に、上限の読める定額枠が用意された形だ。実務では次のような判断材料になる。
- コストの事前確定: 自動的な超過課金が発生せず、クレジットを使い切ると停止する設計のため、想定外の請求が出にくい。小規模チームやクライアントワークで予算を固定したい場面に向く。
- モデル比較のコストが下がる: 共有クレジットで対象モデルを使い分けられるため、どのモデルが自社のコードベースに合うかを試す初期検証に使いやすい。ただし現時点の対象はGLM 5.3とKimi K3の2つで、主力モデルを丸ごと置き換える用途にはまだ合わない。
- データ保持の既定がZero Data Retention: クライアントのコードを扱う受託開発では、この既定値は確認事項を1つ減らす。推論の実行地域が米国とEUである点は、国内案件で所在地要件がある場合に確認が必要になる。
- 繰り越し不可: 月によって稼働量に波がある場合、未使用分が無駄になる。平準化して使える前提かどうかを見積もってから契約したい。
早期アクセス段階のため、対象モデルや条件は今後変わる可能性がある。
