WordPress.com、ChatGPT/ClaudeからMCPでサイト運用 AIストア構築も
WordPressMCPAIエージェントWooCommerceECサイト制作
WordPress.com が公式チェンジログで、ChatGPT や Claude を接続して会話でサイトを運用できる機能を案内した。裏側は MCP(Model Context Protocol)。あわせて WordPress Agent が WooCommerce を導入してストアを組み立てる「AIストア構築」も提供される。11月中は無料プランでも利用可。
何が発表されたか
- 有料プランで ChatGPT プラグインまたは Claude コネクタを接続し、会話でサイトの構築・変更・日常の保守ができる。サポート文書のタイトルが「Enable MCP tool access for AI agents」であることから、下敷きは MCP。
- 無料プランでも11月中は利用可能。
- AIストア構築:WordPress Agent に依頼すると WooCommerce をインストールし、ストアのレイアウトを設計し、サンプル商品まで追加する。全有料プラン対応で、Commerce プランではギフトカード・バンドル・配送追跡が加わる。AIサイトビルダー経由で使う。
- ステージングの改善:同期中のステータスバナー、長時間化した同期の警告、スタック時の Sync ボタン再有効化、失敗時のメール通知。ステージングサイトは検索エンジンに非インデックスを要求するようになった。
- エディタ:Button / Column / Gallery / Heading に最小幅・最小高さ、Button / Gallery / Media & Text / Paragraph に影(Gutenberg 24.2 同梱)。
- WordPress 7.1.4 セキュリティリリース(10月28日、13件の修正)は WordPress.com 側で自動適用済み。
実務への影響
「AIでサイトを作る」の主戦場が、サイトビルダーのUIからチャットクライアント側に移りつつある。クライアントが自分の ChatGPT から直接 WordPress を触れるようになると、受託側の立ち位置が変わる。制作物の納品よりも、何をエージェントに触らせるか/触らせないかの境界設計と、壊れたときの復旧が価値になる。
すぐやるべきは2つ。ひとつは保守契約のあるサイトで、クライアントがMCP接続を有効にした場合の取り決め(権限、変更履歴、こちらの保守範囲)を文面にしておくこと。もうひとつはステージングの検証——非インデックス化はありがたい改善だが、既存のステージングサイトが検索結果に残っていないかの確認は別途必要。
AIストア構築は、ゼロからの小規模ECの初期セットアップを数分に圧縮する。初期構築費で稼いでいた部分は確実に削られるので、見積りの比重をデータ移行・決済・配送設定・運用設計へ移すのが現実的。
利用条件
ステージングは Business / Commerce プラン。AIストア構築は全有料プラン。エージェント接続は有料プラン(11月中は無料プランも可)。
